
何事も上手くいく人の共通点の一つに「行動力」があります。
それも当然の事で、行動しなければ何も始まりませんし、始まらなければ上手くいく事もないからです。
しかし一言で「行動力」と言っても、明確な基準があるわけではなく、その動き方も人それぞれです。
だからこそ「行動力」と言われてもピンとこない方や具体的にどうすれば良いのか分からない方が多いのです。
「行動力」と言っても、何も考えずに猪突猛進すればいいのかと言うとそうではありません。
行動を起こすための「考え方」も必要です。
言うまでもありませんが、人間は脳で考えて、身体で行動を起こすわけです。
そこでこの記事では「行動」するために必要な「考え方」をお伝えします。
「なぜ動けないのか?」
「動かなければいけないのは分かっていても行動が伴わない」
もしあなたがこのように思っているのでしたら、この記事を最後までお読み下さい。
「行動力」をアップさせるために重要な4つの考え方についてお話しますので、あなたが「行動力がない・・・」と思っているのでしたら、必ずお役に立てるはずです。
「考えてから行動する」のではなく「行動してから考える」
誤解しないで頂きたいのですが、「行動してから考える」と言っても、何も考えずに走り出すという意味ではありません。
行動の根拠は必要です。
つまり目的(ゴール)とそこへ向かう方法(ルート)を決める事は、行動するためには最低限必要な事です。
しかし多くの方が、考えても意味がないことまで考えてしまうから行動できなくなっているのです。
「こうなったらどうしよう・・・」
「これはこうなってしまうのではないか・・・」
「やはりこうした方が良いのではないか・・・」
理屈や言い訳が先に立って、頭の中だけで答えを出そうとするから、いつまでたっても行動に移せないのです。
これらの答えは、行動してみないと分からないのです。
ただ決断と行動にはリスクが伴います。
そのリスクをなるべく回避したいがために、多くの方が考えてしまうのです。
しかし行動にノーリスクはあり得ませんし、そのリスクを乗り越えたところに、行動に対する成果が待っているのです。
言い換えれば、本当に考えるべき事は、行動してから起こる事なのです。
世界中の成功者と言われる人たちは、例外なく数多くの失敗を経験し、それを乗り越えて成功しています。
しかし行動した結果の失敗であって、その失敗がなければ成功もなかったわけです。
また行動すると言っても、何も大きく動く必要はないのです。
小さな行動でも、行動する事によって小さな考えが生まれます。
その考えを元に、次に少し大きく行動するのです。
このように段階的に大きく動けばいいのであって、いきなり大きなリスクを抱えて大きく動くのは無謀です。
小さな行動の積み重ねが、大きな行動につながる事を覚えておいて下さい。

まず行動してみないと本当に考える事は分かりません。大きな行動でなくても、小さな行動から全ては始まります。
やるべき事を「手書き」で「紙」に書き出す
やるべきことを書き出す事は行動するための基本ですので、多くの方が知っていると思います。
しかし本当に大切な事はただ「書き出す」事ではなく、自分の「手」で「紙」に書き出す事なのです。
今ではパソコンでワードやメモ帳に書き出し、それをプリントアウト、もしくはデータに保存する方が多いでしょう。
しかしそれが行動につながりにくくなっているのです。
「言霊」という言葉は聞いたことくらいはあるかと思います。
これは自分が発する言葉には科学では割り切れないパワーが潜み、その言葉自体に言葉を実現するパワーを持つと言うことです。
実はこれは文字にも言える事なのです。
筆跡にはその人の性格や考え方が表れると言いますが、文字も言葉と同じく、実現しようとするパワーを持っているのです。
その文字は、あなたの「考え」を、あなたの「手」で、あなたの「文字」で書き出したわけです。
その文字がつまりはあなたを行動に駆り立て、その文字自体を実現させようとするのです。
無機質なパソコンで打って、プリンターで出力した文字なんて、何の意味もないのです。
確かにパソコンでプリントアウトした方が美しく整い、見た目もきれいに見えますが、「書き出す」事が目的ではなく、「行動する」事、そして「目的を達成する」事が目的です。
自分で書いた文字が持つパワーを軽んじないで下さい。
今は「そんな事あるわけがない」と思うかもしれませんが、将来のあなた自身が必ず実感する事になるはずです。

まず行動してみないと本当に考える事は分かりません。大きな行動でなくても、小さな行動から全ては始まります。
「行動」は思った時が「行動」すべき時
よく「1日延ばし」と言いますが、すぐに行動しない人は1日延ばしても行動しません。
それは行動を1日延ばすメリットは何一つなく、逆に余計な事を考える時間になってしまい、行動するべきモチベーションとチャンスを逸してしまうからです。
特にチャンスと言うものは、後から考えてみたら「あれがチャンスだった」と気づくものなのです。
つまり行動が先にあり、その結果チャンスをつかむ事になるのです。
行動する前から明確なチャンスとわかっていたら、誰でも行動します。
チャンスは行動する人にしか与えられないものなのです。
また「1日延ばし」をしても、明日に行動できる保証などどこにもないのです。
明日に何が起こるかなんて、誰にも分からないからです。
毎日があなたの都合だけで動いているわけではありません。
明日と言う24時間は明日になってみないと分かりませんし、また明日にさらにやるべき事が起こるかもしれないのです。
「今やろう!」と言うモチベーションとチャンスは、その今しかないのです。
明日に伸ばしても、そのモチベーションもチャンスも逃す事はあっても、今より高まる事は絶対にないという事を肝に銘じておいて下さい。

「1日延ばし」にはデメリットしかありません。余計な事を考える時間になってしまい、行動もチャンスも逃してしまいます。
行動を恐れるな!行動しない自分を恐れよ!
先ほどもお話ししましたが、決断と行動にはリスクが伴いますが、そのリスクを乗り越えなければ目的は達成できません。
多くの方がそのリスクを恐れるから行動が出来ないのです。
しかし小さな行動から始めれば、リスクも小さいのです。
小さなリスクであれば、恐れるに足りない事がほとんどです。
それなのに過剰にリスクを恐れて行動しない事が、将来の大きな後悔につながってしまうのです。
「あの時行動していれば・・・」
ハッキリ言いますが、目の前の小さなリスクは、将来の後悔の大きさに比べれば問題にもなりません。
今行動しないあなたは、将来の大きな後悔を抱えてしまいかけている事を覚悟して下さい。
行動に伴うリスクは、行動してからいくらでも対応できますが、後悔はその時になって頭を抱えても、もう時すでに遅しです。
行動しないことで取り返しのつかない後悔をするであろうあなた自身の方が、恐れるべきリスクなのです。
まずは目の前のやるべき事に取り組みましょう。
どうなるか分からない結果ばかり気にしても、悩む事はあっても、ベストな結論にたどり着くことは絶対にありません。
あなたが恐れるべきは行動する事ではなく、後悔を抱えてしまう将来のあなた自身なのです。

小さな行動から始めればリスクは恐れるに足りません。それよりも行動しないあなたの将来を恐れましょう。
「行動力」は強いメンタルでも特別な才能でもなく、あなたの考え方次第です
あなたの「行動力」を高めるのは、誰でもなく、あなた自身にしか出来ません。
しかしあなたは「行動力」を、何か強いメンタルや特別な才能と誤解しているのではないでしょうか。
セミナーや講演会などで「行動力」の話を聞いても、「それはあなただから出来たのではないですか」と内心思っているのではないでしょうか。
それは大きな間違いで、人間は元々行動するように出来ているのです。
縄文の昔から、農耕を行い、狩猟をしなければ生きる事すらできなかったのです。
つまり行動しなければ命のリスクがあったわけです。
しかし現代のような豊かな経済が確立した社会になり、命のリスクは格段に減ってきました。
それと引き換えに、行動する必要性も減り、無理に行動しなくても生きていける世の中になりました。
つまり特に「行動力」がなくても、生きてはいけるのです。
何に対してもチャレンジせずに投げ出してしまえば楽ですし、誰から責められる事もありません。
給料をもらって、必要最低限の義務さえこなしていれば、まず生活のリスクはありません。
「行動力」は、決して強いメンタルや特別な才能が必要なわけではなく、最初の一歩を踏み出すかどうかだけなのです。
最初の一歩がなければ、二歩目三歩目はありません。
しかし最初の一歩が一番大変なだけで、二歩目三歩目、そして四歩目五歩目と進むにつれて、起こす行動は大きくなりますが、逆に大変さは減っていくのです。
「投げ出す道」を選ぶか、「行動する道」を選ぶかは、あなたの考え方次第なのです。