
行動力とやる気は、全て「脳」をどのように使うかで決まります。
才能でも精神力でもありません。
「自分には行動力がない・・・」
「なかなかやる気になれない・・・」
このようにあなたが思っているとしても、決してあきらめる必要はないのです。
なぜなら行動力とやる気を起こさせるために長い時間や難しい勉強など必要ないからです。
「脳」の仕組みやメカニズムは複雑ですが、性格は至って単純なのです。
少しきっかけを与えればそのように動いてくれますし、それがすぐに行動とやる気に反映されるのです。
ぜひこの記事を最後までお読み頂き、実践して下さい。
難しい事は何もありませんし、無理なく毎日出来る事ばかりです。
これは誤解している方が多いのですが、「脳」は人によって違うわけではなく、誰でも同じなのです。
もちろん「天賦の才能」を持っているような方もいますが、そのような方はほんの一部ですし、そのような方を目指しても意味がありません。
一般的な「出来る人」は、特別な才能やずば抜けた精神力があるわけではなく、脳を上手く使っているだけなのです。
あなたもすぐに行動力ややる気に直結する「脳」を持つ事が出来ますので、楽しんでお読み頂ければと思います。
やらない事を決めて「脳」を軽くする
「脳が軽い」と言うと、何か逆に悪い事のように聞こえますが、そうではありません。
脳の機能には限界はないと言われていますが、やはりパフォーマンスを上げるためには「軽量化」が必要です。
そのために効果的なのが「やる事」を決めるよりも、「やらない事」を決める事です。
普通に毎日を送っていると、どうしてもやる事、やりたい事がいろいろ出てきます。
しかしそれを全部こなしていては、ある程度までは対応できますが、やはり「脳」も疲れますし、パフォーマンスも悪くなってきます。
「やる事」を決めるから行動できると考えるかもしれませんが、その前に「やらない事」を決めるべきなのです。
「脳」に無駄な事をさせない事が大切で、その道のプロフェッショナルと言われる人は、必ずこれを実践しています。
自分の行動にとって必要な事を理解しているからこそ、それ以外の不要な事は「やらない」のです。
まずあなたの毎日のなかで、無駄な事で「脳」を疲れさせないようにしましょう。

やる事を決めるのも大切ですが、脳に負担をかけないように「やらない事」をまず決めるようにしましょう。
深く考え過ぎない方が上手くいく
またもう一つのパフォーマンスアップのポイントは、「深く考えない」事です。
あなたが日頃考えている事の中で、深く考えても意味がないことがほとんどなのです。
「一寸先は闇」とよく言いますが、考えてもその通りにいくとは限らないのです。
もちろん考える事は必要ですが、過剰に深く考え込まない事です。
どうしても重要な決断の時には考え込む気持ちも分かります。
これは【思考術・思考法】のカテゴリーでもお話ししていますが、どんなに考えても「堂々巡り」になっている場合がほとんどなのです。
つまり考えているように思えて、実は結局同じところをグルグル回っているだけなのです。
会議でもよくある事ですが、議論を尽くしても、結局同じスタートに戻って来るのです。
つまりそこから先は、実際に行動してみてから考えるべきことで、行動する前から深く考えるのが無駄になるというのは、そういう意味なのです。
深く考えるよりもある程度考えた後は、成り行きに任せた方が上手くいくものなのです。
あなたもおそらく経験があるはずですが、いざその時になってみると、「深く考えるまでもなかった」という場合が多いと思います。
深く考え過ぎると「脳」のエネルギーを無駄にするだけではなく、無駄な行動も増えてしまいます。
「深く考える事が無駄になるか役に立つかは結果論なのでは・・・」と思われるかもしれませんが、人間行動学からも経験則からも考え過ぎない方が上手くいく事は分かっています。
その証拠に「出来る人」を見ていると、あまり考え込んでいる場面を見たことがないはずです。
常にすっきりした表情で、軽快に動いているはずです。
「脳」も疲れず、「身体」も疲れないわけです。
その方が上手くいく事が理解出来ているからです。
考え込むことは「癖」になってしまいますので、常に意識して「深く考え過ぎない」ようにして下さい。

深く考え過ぎるのは時間の無駄ですし、意味のないことがほとんどです。結果的に深く考え過ぎない方が上手くいく事を覚えておいて下さい。
出来る範囲でやる事が継続につながる
今「やらない事」と「深く考える」という無駄が「脳」に良くない事はお話ししましたが、もう一つ「脳」に良くない事が「無理」です。
真面目過ぎる人や完璧を求める人に良くありがちで、自分で決めたことをやりきらないと気が済まないパターンです。
資格試験などで、3日目までは続いたのに4日目に出来ないと「やっぱり自分には出来なかった」「やはり自分はダメだ」とあきらめてしまうのです。
毎日が思うようにいかないのが人生です。
それでも無理にやろうとしても「無理」が「無理」を呼び、あきらめてしまえば「挫折」が「挫折」を呼びます。
確かに計画通りに行く事が理想ですが、計画通りに無理にこなすよりも、出来る範囲で1日1日無理なく進める方が結果は必ず良くなります。
昨日には出来なくても、今日をまた新たなスタートと思えば、気持ち的にもリセットして望めますし、当然「脳」にもプレッシャーは与えません。
「無理」は必ず「脳」に悪影響をもたらし、当然行動にも影響が出てきます。
また「自分はダメな人間だ」と思ってしまうと、「脳」もあきらめてしまい、行動もやる気も余計に起こらなくなります。
重要な事は「1日1日出来る範囲で行う」、そして「明日はまた新たな1日」と考える事です。

「無理」をすれば「挫折」につながり、あなたが「挫折」すれば脳も「挫折」してしまいます。出来る範囲を1日1日積み重ねる事です。
「脳」に常に適度なプレッシャーを与える
プレッシャーは緊張も感じ、精神的には良くないと思われますが、適度なプレッシャーは刺激を与える意味でも必要なのです。
当然「脳」もノープレッシャーでは活性化が衰え、パフォーマンスが落ちてきます。
そこで具体的に適度なプレッシャーを与える方法をお話しします。
まず「今の自分のレベルよりも、少し上のレベルの課題を与える」事です。
あまりにもレベル違いでは、前項でお話しした「無理」につながりますので、そこは注意して下さい。
よくあるパターンが、新しく勉強を始める時に、無理に難しい参考書から始めてしまう事です。
難しい方が内容が充実していると思ってしまい始めますが、結局理解出来ずに、無駄に終わってしまいます。
大切な事は、今の自分のレベルで理解できる参考書を選ぶ事であり、それが理解できるようになったら、その上のレベルに進む事です。
話を戻しますが、出来るかできないかと言うほどの課題を与えてしまうと、「脳」に過度なプレッシャーを与えてしまうので、これは逆効果になります。
「少し頑張れば出来る」レベルのプレッシャーがベストなのです。
「脳トレ」の本などを活用してみてもいいでしょう。
2つ目の方法が、毎日アイデアを絞り出す事です。
これも別に、前項と同じく仕事に関係ない事でも構いませんし、実際に使えるアイデアでなくても構いません。
大切な事は「毎日アイデアを出す」事で、脳に軽いプレッシャーを与える事なのです。
仕事のプロジェストで、新商品のアイデアを考えるのはかなりのプレッシャーですが、誰に話す事もなく、商品化するわけでもないので、「おもしろアイデア」レベルで良いのです。
それでしたら毎日の通勤の時でも出来ますし、通勤時では電車の広告などを見て、アイデアを出してみても良いでしょう。
しかし必ず毎日1つ、アイデアを出す事を脳への課題にして下さい。
3つ目が自分なりの締め切りを設定する事です。
これは仕事上の締め切りや他人に与えられた締め切りではありません。
自分で無理なく設定した締め切りです。
例えば前項の【アイデアを絞り出す】のも午前中までにとか、この本をいつまでに読み終えるとかでも良いでしょう。
もちろんこの締め切りも、過度なプレッシャーになるような締め切るではいけません。
小説家の中には、「原稿の締め切りがあるから書ける」と言い切る人もいるくらいで、脳が適度なプレッシャーで刺激を受ける事で、アイデアや行動につながるのです。

適度なプレッシャーを「脳」に与える事で、活性化します。まずここでお話しした3つの方法を実践して下さい。
「考える」は、「行動」しなくて済む言い訳を考えているだけ
ここまで脳のパフォーマンスを高める方法についてお話ししました。
いかがでしょうか。
無理なく出来る事ばかりだと思いませんか。
「そんな事で本当に行動ややる気につながるのか?」
まだ疑問に感じる方もいるかと思いますが、それこそ「考える」よりも「行動」です。
そしてその「行動」を習慣化する事です。
何でも最初は面倒に思い、それが行動にストップをかけてしまうのです。
しかし最初の一歩さえ踏み出せば、後はやればやるほど習慣化し、そのうち苦もなく出来るようになるのです
行動せずに考えてばかりいるのは、やらなくて済む言い訳を考えているに過ぎません。
それこそ「脳」のパフォーマンスを高めるどころか、「脳」を休眠させるだけです。
人は脳が持つ力のほとんどを使うことなく、人生を終えていると言われています。
脳力の限界はいまだ解明されていませんが、せめて今分かっているだけのパワーでも、なるべく使いたいと思いませんか?