年齢に関係なくあなたの脳をアップデートさせる方法

脳科学的に今では「常識」になっていますが、脳のアップデートに年齢は関係ありません

脳のアップデートは「脳を使うか使わないか」で決まってくるのです。

 

「もう歳だから・・・」

こう言う方に限って、脳を使う事を自らなくしてしまっているのです。

まずこのような古い常識をアップデートさせる事から始めて下さい

 

脳が働かなければ、当然身体も動きません。

身体が動かなければ、何も結果を出す事が出来ず、余計に脳を使う事を止めてしまいます。

これでは脳は老化するだけで、身体も考え方も衰退する一方です。

 

脳をアップデートすると言っても、何も難関試験にチャレンジすると言った難しい事だけではありません。

日常で少し意識するだけで出来る事もたくさんあるのです。

この記事を最後まで読んで頂き、その方法を知り、出来る範囲で構いませんので実践して下さい。

 

脳のアップデートは明確な数値で測れるものではありませんので、その効果を目で見る事は出来ません。

しかしその効果は行動力につながり、仕事でもプライベートでも、必ず結果として現れます

一つしかなく、人生で取り換えが出来ない脳ですので、ぜひ効果的に使うようにして下さい。

 

脳の「想像力」をアップデートする

 

時代とともに、いろいろな新しいものが生まれてきていますが、本当に新しいアイデアや発明はほとんどないのです。

それなのに、なぜこれだけ新しいものが生まれてきているのでしょうか。

それは「既存のものやいろいろなアイデアの組み合わせ」だからです。

つまり全く新しいものが生まれているわけではなく、さまざまな組み合わせに過ぎないわけです。

 

しかし組み合わせと言っても、誰でもすぐに出来る事ではありません。

既存のものを組み合わせるには、試行錯誤が必要です。

試行錯誤を繰り返し、アイデアを駆使し、最終的に新しいものが作り出せるわけです。

 

しかしあなたは何も世の中を驚かせるような「新しいもの」を作り出す必要はないのです。

ただ日頃の仕事でも想像力は必要であり、アイデアを出す事は日常でも求められます。

そこでいつでも気軽に出来る脳の「創造力」を高める方法をご紹介します。

 

それは「三題噺(さんだいばなし)」です。

「三題噺」とは落語の余興の事で、ランダムな3つのお題から即興で話をつくる事です。

しかもただ話を作るだけでなく、落語ですので「おち」も必要です。

 

3つのお題から即興でストーリーを組み立て、最後に「おち」まで作る難しさは、やったことがない方でも想像はつくでしょう。

まさにクリエイティブの最たるものと言えるでしょう。

 

この「三題噺」を毎日のすきま時間に実際にやってみて下さい。

脳の想像力トレーニングですので、最初はそれほど内容にこだわらず、また話の長さも気にせずに、続ける事を意識して下さい。

そして慣れてくるに従って、面白いストーリーを考え、「おち」などのエンディングも考えるようにして下さい。

 

この「三題噺」トレーニングは非常に効果的です。

「三題噺」はお題を組み合わせて話を作りますが、これが結果的には「既存のものやアイデアを組み合わせる力」がついてくるわけです。

 

それだけでは何も役に立たないものやアイデアでも、組み合わせたら驚くような力を発揮するかもしれないのです。

ぜひ職場でもグループワークとして採り入れても良いでしょう。

管理人

脳の創造力を高めるトレーニングには「三題噺」が効果的です。組み合わせが新しいものを作り出すという事を覚えておいて下さい。

 

脳の「自律力」をアップデートする

 

まず知っておいて頂きたいのが、脳が「他力本願」になっている方が非常に多いという事です。

仕事でも勉強でも、人から言われてやるという人が多く、これが脳の活性化を妨げ、脳の「自律力」も減退してしまう原因になっているのです。

「やらされている」と受け身になってしまうと、脳も「やる気」を失ってしまいますので、まずあなた自身が自分から動く事を心掛けて下さい。

 

ここで問題になるのが、行動に対するリスクへの恐怖心です。

「失敗して責められたらどうしよう・・・」
「まだ上手くいく自信がない・・・」

このように思ってしまい、なかなか自分から動けないという事になってしまうのです。

 

ただ何事も行動には大なり小なりリスクが伴いますし、リスクを恐れていては何も始まらないのです。

ノーリスクに対してはノーリターン、つまりリスクを背負わなければ成果はないのです。

 

これは他の記事でも書いていますが、何も最初から大きなリスクを伴う行動をする必要はないのです。

まずは小さな行動から小さな結果を出します。

当然リスクも小さく、あなたにとって命取りになるような事はありません。

そのような行動から始め、結果を出し、自信をつけていくのです。

 

このような経験を積み重ねていけば、リスクよりも自信の方が大きくなります

また経験が多くなれば、リスクへの対応力も高くなっていきます

つまりリスクへの対応も出来るようになりますので、成功の確率も高くなってきます。

 

脳の自律力をアップデートするには、常に自分に課題を課し、自分で動く事を習慣化する事です。

人に言われる前に、自分から動けるようになるという事です。

 

「脳はあなたの一番忠実な部下」です。

つまりあなたがどう考え、どう行動するかで、脳もあなたに従って動くようになってくれるのです。

あなたが他力本願であれば脳も他力本願になり、あなたが自発的であれば脳の自律力も高くなるのです。

 

常に自分自身に課題を課すことで、自分で動かなければならなくなります。

誰もあなたにはなれませんので、あなた自身が動くしかない状況をあなた自身で作るのです。

 

人に言われてやるのは「面倒」ですし、「やる気が起こらない」ものです。

それでしたら自分から動くようにした方が、自分のためにもなり、やる気も起こります。

脳の自律力に必要なのは、あなた自身の自律力だという事を覚えておいて下さい。

管理人

脳はあなたの一番忠実な部下です。あなた自身が自発的であれば脳の自律力も高くなりますので、自分から動く事を心掛けて下さい。

 

脳の「専門力」をアップデートする

 

世の中は年々多様化、専門化してきています。

多様化すればするほど、それに対応できる専門性も必要となり、当然求められるスキルも高くなってきています。

 

以前はあらゆることに対応できる「幅広さ」が必要でしたが、今では専門性が高い「奥深さ」が必要なのです。

脳の「専門力」を高めるためには、「アウトソーシング」を効果的に活用する事です。

 

「アウトソーシング」とは、社内の業務の一部を外部に委託することを指しますが、脳の「アウトソーシング」を活用するという事です。

つまりあなたの脳には、あなたにしか出来ない部分だけを行わせ、それ以外の専門的な部分は「他人の脳」に任せるという事です。

その方が脳の負担も少なくなり、やるべきことに脳が集中できるようになります。

 

これはフォード・モーターの創業者であるヘンリー・フォードの実話です。

フォードとシカゴの新聞社で裁判になった事があり、その際に新聞社側の弁護士が法廷で、まともな教育を受けなかったフォードがいかに無知な人物であるかを証明するために、フォードの自動車に関する専門性とは全く関係のない質問ばかりを行いました。

 

その質問に対しフォードは次のように反論したのです。

「私のデスクの上にはたくさんのボタンがあります。その中の正しいボタンさえ押せば、私が必要とする知識を持った部下がすぐに来てくれます。私がどうしてあなたの質問に答えるために、一般的知識を全部詰め込んでおく必要があるのでしょうか」

この反論で新聞社側の弁護士は沈黙し、裁判官も傍聴者もフォードが決して無知な人物であるとは思わなかったのです。

 

何も全てをあなたの脳に入れておく必要などなく、あなたの専門外で必要な事は、人の脳に入れておけばいいのです。

そうすればあなたの脳は専門性が限りなく高くなり、それ以外に必要な専門分野は脳の「アウトソーシング」に任せるという事です。

 

組織内でこのような仕組みを作れば良いですし、あなたが個人であれば、今ではアウトソーシングサービスも充実し、あなたの専門外の専門家をいくらでも見つける事が出来ます。

その分あなたは必要な専門力を高める事に集中できますし、脳もそれに従って必要な専門知識を吸収していきます

ぜひ脳を効率よく、無駄なエネルギーを使わなくて済むように活用して下さい。

管理人

脳の「専門力」を高めるためには、「アウトソーシング」を効果的に活用する事です。必要な専門力を高める事に集中し、それ以外は他人の脳を利用するようにしましょう。

 

脳の「起動力」をアップデートする

 

朝起床して、まずあなたは何をしますか?

当然ですが洗面や歯磨き、朝食など、毎朝のルーティンをこなすと思います。

そして出勤し、始業となります。

 

その時に脳を起動させ、仕事モードに入りますが、実はこの時に脳は一番エネルギーを使うのです。

この起動力によって、あなたの朝が決まると言っても良いでしょう。

 

そして朝は最も高いパフォーマンスが期待できますので、朝のスタートがその日1日を決めると言っても過言ではありません。

この朝の起動力を高めるためには、脳にその日の予定をあらかじめ教えておくのです。

これを朝起床時に行う事で、脳はスケジュールを立てられ、そのスケジュールに従った動きをするわけです。

 

朝にエネルギーを使い、それほどエネルギーを使わなくてもいい事にはエネルギー消費を抑えるなど、朝のゴールデンタイムを効果的に使うようにするのです。

これがノープランで1日を始めてしまうと、脳が「まず何をしよう」と決める事にエネルギーを使ってしまい、スタートがなかなか切れなくなります

 

朝のゴールデンタイムは夜の時間と同じですが、過ぎ去るのは本当に早いです。

効率よく過ごさなければ、あっという間に終わってしましますので、朝の起床時に脳と「朝礼」を済ませ、朝のゴールデンタイムのベストな過ごし方を脳と決めるわけです。

 

「朝を制する者は1日を制する」

ぜひこの1文を毎朝思い出し、朝のゴールデンタイムを無駄にしないようにして下さい。

管理人

「朝を制する者は1日を制する」と言っても良いくらい朝の過ごし方は大切です。朝の起動力を高めるために、脳にその日のスケジュールを教えておきましょう。

 

年齢を重ねるほど高まる脳の機能がある

冒頭に書きましたように、脳のアップデートに年齢は関係ありません

年齢は関係ないどころか、年齢を重ねるほど高まる脳の機能もある事を知っておいて下さい。

それが積み重ねた経験値からくる「判断力」と「分析力」です。

 

脳に蓄積された経験が、判断や分析の材料となり、より早く、より正確な結論を導き出されるようになるのです。

脳は使えば使うほど、年齢に関係なく活性化します

しかし使わなければ、当然ですが衰えは加速度的に進みます。

どちらをあなたが望むのかはあなた次第です。