
脳も生き物ですので、使ってばかりでは疲れてしまいます。
あなたの身体と同じで、脳も休ませることで次の行動のパフォーマンスを高められるのです。
人は常に何かを考えていると言われています。
そのため仏教では座禅で「無の境地」に入るのです。
そうしないと何かしらの考えや雑念に脳を使ってしまい、その考えや雑念が、さらに枝葉を広げるように、さらなる考えや雑念を生んでしまうのです。
「寝ている時は脳も休んでいるのでは?」と思われるかもしれませんが、寝ている時も脳は働いてくれているのです。
あなたが寝る前に考えていた事を引き続き考えてくれていますし、新しいインプットがされない間に、寝る前にインプットした事を整理してくれているのです。
つまり脳はあなたが起きているうちに意識的に休ませませんと、勝手に24時間動いてくれているのです。
しかし脳も疲れますし、疲れたらやはり動きは悪くなります。
頭がぼーっとしたり、何も考えられない状態になったりは、あなたも経験したことがあるはずです。
そこで脳をリフレッシュさせて、脳のパフォーマンスを上げる方法をご紹介します。
どれもどこでも行える事で、お金も手間もかかりません。
すぐに全てを実践しなくても構いません。
出来る範囲でやりたい方法から始めて下さい。
大自然での深呼吸をイメージする
人間が最もリフレッシュできる環境は、大自然に囲まれた環境と言われています。
リタイアしたら自然豊かなところに住みたいと願う人が多いのはそのためです。
しかしそんなに毎日、大自然に触れられる環境にいられる方は少ないでしょう。
そこでまずおすすめするのが、この「大自然での深呼吸をイメージする」方法です。
脳は現実とイメージの区別がつきません。
言い換えれば、脳には現実はなく、イメージの世界しかないのです。
あなたは目の前に起こっている事を現実として認識しますが、脳に送られる時にはそれがイメージに変換されるのです。
そのメカニズムについては省略しますが、つまりこの脳の特性を利用するわけです。
実際に大自然にいなくても、目を閉じて大自然に囲まれた環境をイメージします。
そうすると脳は大自然の中にいると判断します。
その時に大切な事は、あなたが「大自然の中にいる」と信じ込む事です。
自然をイメージしながら、「ここはいつもの自宅」と思ってしまうと、脳も自宅をイメージしてしまいます。
そして大自然の中のイメージで深呼吸をするのです。
大自然の香りをイメージし、ゆっくりと深く息を吸い込みます。
そしてその大自然の空気が体全体を巡るイメージをしながら、息を止めます。
そしてあなたの中の不安や悩み事を体から追い出すイメージで、ゆっくりと息を吐き出します。
つまり身体に大自然の空気を採り入れつつ、マイナス要素を吐き出すイメージを脳に送り込むのです。
これを数回繰り返しますと、脳がすっきりする感覚になるはずです。
深呼吸自体、健康法では常識ですが、これにイメージをプラスさせる方法になります。

脳は現実世界とイメージ世界の区別がつきません。大自然の中で深呼吸するイメージによって、脳がイメージの中でリフレッシュ出来るのです。
言葉で楽しさとうれしさをイメージする
簡単に言えば、楽しくなるような事や言われてうれしい言葉を発する方法です。
昔から「言霊」と言われるように、言葉には不思議な力が秘められています。
ただ楽しいイメージをするだけでなく、言葉の力を使って脳を「喜ばせる」のです。
この時も大切な事は、心から言葉を発する事です。
少しでも「そんなことない」と思ってしまえば、脳も喜べません。
「楽しい!」「うれしい!」と思い込む事で、脳もそう思い込むのです。
まず発する言葉の全文を紙に書き出します。
ここで手書きする事で、自分が書いた文字として読む事が出来ます。
プリンターでプリントアウトした無機質な文字ではなく、あなたの心がこもったあなたの文字です。
それで視覚的にも楽しくうれしくなれます。
そして言葉を発する事で、その言葉を耳で聞くことが出来ますので、聴覚的にも楽しくうれしくなれます。
あなたの感覚を使えるだけ使う事で、言霊快楽法の効果はさらに高くなります。
「言葉」「目」「耳」を使って、出来る限り脳を喜ばせてあげましょう。

言葉には不思議な力が秘められています。楽しい事やうれしい事を言葉で発する事で、脳も楽しく、うれしくなり、リフレッシュ出来るようになるのです。
癒される音で状況をイメージする
前項の【言葉で楽しさとうれしさをイメージする」でも、「耳」で聞く効果はお話ししましたが、今度は音響でリフレッシュする方法です。
あなたは【癒しの周波数】という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
周波数とは「Hz」で表される音の単位ですが、このある周波数が脳にいい影響を与え、癒しとリラックスを提供してくれるのです。
それが【528Hz】です。
実際私も聴いていて、リラックス出来ているのです。
どのようなメカニズムかを書きますと長くなるので、ここでは省略します。
それでは実際にどのように聴けばいいのかですが、手軽に聴くならばYouTubeで公開されていますので、無料で聞くことが出来ます。
CDでも販売されていますので、1枚用意しておいても良いでしょう。
「528Hz」「ソルフェジオ周波数」「癒しの周波数」と検索すれば、数多く出てきますので、あなたが聴きやすい方法を選べば良いでしょう。
ただここでも大切な事は、その音楽からイメージできる情景をイメージしながら聴くことです。
どのような状況をイメージしても良いのですが、「深呼吸」の時と同じく、森や小川、大草原などの自然をイメージします。
音楽とイメージの相乗効果で、脳をフレッシュするのです。
そしてもう一つの音効果ですが、【お寺の鐘】や【お経】です。
これは好き嫌いや合う合わないもありますが、実際多くの音源がYouTubeで公開されています。
この記事の冒頭で、仏教の座禅で「無の境地」に入ると書きましたが、それを場所を限定せずにやるのです。
もちろん座禅まで組む必要はありませんが、目を閉じて実際に聴いてみて下さい。
心が落ち着き、脳が休まる感覚になります。
「528Hz」でも「お寺」でも、大切なのはあなたの脳が休まるかどうかですので、実際に聴いてみて決めてもらえればと思います。

癒しの周波数やお寺の鐘やお経は、癒しとリラックス効果があります。その音楽からイメージできる情景をイメージしながら聴く事で、脳がリフレッシュ出来るのです。
良い香りで美しさをイメージする
次に嗅覚で脳をリフレッシュする方法です。
香りは脳へダイレクトに伝わりますので、この効果は他の「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」に比べて強いのです。
これは研究からも分かっている事で、さらに嗅覚は「原始的な感覚」と表現されることもあるように、動物として「嗅覚」が最も大切な感覚でもあるからです。
日頃から香りを意識する方は少ないと思いますが、脳をリラックスさせるには非常に効果的なのです。
香りの好みは人それぞれですが、今はさまざまなアロマや香水が販売されていますので、実際に香りを試してみて、リフレッシュできる香りを選んで下さい。
選ぶ時にはあまり悩まず、直感で選ぶと良いでしょう。
また香りでリフレッシュする時にも大切なのは、その香りから連想される美しい情景をイメージする事です。
香りは「美」とリンクするものですので、深呼吸の時のように「大自然」ではなく、美しさの象徴でもある「花」などをイメージするとリラックス効果が高くなります。

「香り」は脳にダイレクトに伝わるので、その分リラックス効果も高いのです。その香りから連想される情景をイメージする事でリフレッシュの相乗効果も高まります。
楽しい思い出をイメージする
過去の楽しい思い出をイメージする事も脳をリフレッシュする効果があります。
あなたが楽しかった事やうれしかった事は、当然ですが脳にとっても楽しく、うれしい事でもあったわけです。
「過去を懐かしむ」と言うと後ろ向き的なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それは現実から目をそらし、過去に逃避するパターンです。
脳をリフレッシュするための「懐古」ですので、決してネガティブな行動ではないのです。
逆に過去の楽しい思い出を懐かしむ事で、幸福感が高まり、これからの自分に対してポジティブになれるのです。
特に効果があるのは、「楽しかった時代によく聴いた歌」です。
聴くだけでその当時がよみがえり、まるで当時にタイムスリップしたかのような感覚になる事が出来ます。
50代以上の方でしたら「昭和の歌」を聴いただけで、笑顔になる方もいるのではないでしょうか。
また子供の時に遊んだ公園に行ってみたり、住んでいた家があれば、行ってみたりするのも良いでしょう。
通学路を歩いてみたり、昔のアルバムを見たりするのも良いでしょう。
これは毎日するような事ではありませんが、たまにやってみると効果があるはずです。

「思い出」のイメージはネガティブな行動ではなく、前を向くための「懐古」です。楽しい思い出は脳もリフレッシュ出来るのです。
思考は現実化する
成功哲学を提唱した著名な作家に「ナポレオン・ヒル」と言う方がいます。
世界中で読まれている代表作に「思考は現実化する」があります。
ぜひ一度はお読み頂きたいのですが、この著書のポイントを一言で言えばまさに「イメージ」なのです。
全ては「願望」から始まり、強くイメージする事で、自己暗示で深層心理に働き、それが行動となって形になり、「願望」が実現していくというメカニズムです。
大切な事ですので何度もお話ししますが、脳は現実世界とイメージ世界を区別しません。
イメージを繰り返し、すでにそのイメージが実現したかのように思い込めば、必ずそのように行動できるようになるのです。
この記事では脳のリフレッシュの方法としてのイメージ方法をご紹介しましたが、行動もリフレッシュも同じです。
イメージする事がどれだけ効果的であるかは、実際にやってみて、それを体感してみないと分かりません。
またイメージは半信半疑でやっても効果はありません。
現実にそこにいるかのように、またすでに実現したかのようにイメージする事で、脳がそのように認識するのです。
脳をリフレッシュさせる時も、脳を動かす時も、本気で強くイメージするように心掛けて下さい。