
人間のメンタルには波があります。
その理由は人間には感情があり、またさまざまな外的要因により精神状態も左右されるからです。
そんな中でモチベーションを常に高い状態に維持する事はほぼ不可能であり、どうしてもモチベーションが下がってしまう時があります。
そのような時にモチベーションを上げるための4つの考え方をご紹介します。
しかしこの4つの考え方はモチベーションを一時的に上げるためのきっかけに過ぎません。
今お話ししたように、人間の感情や精神状態は変化していくものであり、モチベーションは必要な時に上がれば、後は行動していく事でモチベーションはある程度維持できます。
寝る前や休息する前にモチベーションが高くなっても意味ないという事です。
ここぞと言う時に、この記事で紹介する方法を試してみて下さい。
やりたい事・やれる事・やるべき事の順に取り組む
モチベーションが上がらない時でも、何もしないわけにはいきません。
休日でしたら、モチベーションが上がらなくても問題ありませんが、仕事を抱えた状態でしたら、そういうわけにはいきません。
そのような時には、まずやりたい事に取り組み、次にやれる事、最後にやるべき事の順番に取り組むのです。
本来なら「やるべき事」が最優先なのですが、モチベーションが低い状態では、まずモチベーションを上げる事が必要です。
そもそも緊急を要する「やるべき事」でしたら、モチベーションややる気に関わらず行動する事が出来ます。
お尻に火がつけば、やらざるを得ないでしょう。
そう言う状態ではないから、モチベーションも上がらないわけです。
冒頭で「人間のメンタルには波がある」と書きましたが、それならば自分でモチベーションの波を起こせば良いわけです。
優先順位だけを気にしては、モチベーションも上がりません。
「やりたい事」でまずモチベーションの波を起こし、「やれる事」でその波に乗り、最後にその波に乗った状態で「やるべき事」に取り組めば良いのです。
言い換えればこの3つに共通するのであれば、モチベーションの起爆剤に使いましょう。
日頃から優先順位だけで行動を管理しないで、モチベーションが上がらない時にやる事とモチベーションが上がらない時にやる事で行動を管理するという事です。
そうすることで効率よく行動が出来るようになります。

モチベーションが上がらない状態では優先順位よりも、モチベーションが上がる事にまず取り組むべきです。「やりたい事」「やれる事」「やるべき事」の順番を意識して行動しましょう。
やる気が出てからやるのではなく、やり始めてからやる気を起こす
「やる気スイッチ」とよく言いますが、どこでこの「スイッチ」が入るかはあなた自身にも分からないと思います。
ただ一つ言える事は、何もせずに考えているだけでは「スイッチ」は入らないという事です。
行動し、何かに取り組んでいる時にしか「スイッチ」は入らないのです。
それでしたら、まず何かに取り掛かる事です。
簡単な単純作業がおすすめで、脳に負担をかけない事でしたら何でもいいのです。
この「何か」をしばらく続けることで、「よし!やろう!」と言う気持ちになってくるものです。
と言いますか「こんな事やっている場合ではない!」と言う気持ちになると言った方が正しいでしょう。
つまりモチベーションが上がらざるを得ないメンタルになるという事です。
ほとんどの方がやる気が出ない時は何もやらないと言いますが、それほど時間に余裕がある方は少ないと思います。
1日1日ベストを尽くすためにも、「やる気を待つ」のではなく、「やる気を迎えに行く」気持ちを持つようにして下さい。

行動しませんと「やる気」は起こりません。やる気スイッチを入れるには、「やる気を待つ」のではなく、「やる気を迎えに行く」気持ちを持つようにして下さい。
やる気がないのが当たり前と考える
人はやる気がない状態が普通の状態なのです。
モチベーションが高い状態と言うのは、メンタル的にも高揚状態であり、弓を張り詰めた状態なのです。
だからこそエネルギーも多く消費され、パワーも出るのです。
しかしそんな状態が続いたらどうでしょうか。
メンタルもフィジカルも疲れてしまいます。
しかし必要な時には「モチベーションが高い状態」にならないと、今の世の中、何も結果は出せません。
そのため「やる気」は待っているだけではやってこないのです。
分かりやすく言えば、常にやる気があって、たまにやる気がなくなるのではなく、やる気がない状態が当たり前であって、必要な時にやる気を引き起こすというのが正しいのです。
やる気がない事は悪い事ではないと考えれば良いのであって、必要な時にやる気を起こせば良いのです。
仕事でも何でも「出来る人」は、エネルギーの配分が非常に上手いのです。
仕事も出来て、遊ぶ時には人一倍楽しみます。
同じ1日24時間であり、睡眠時間も普通に取っているのです。
しかし同じ24時間を、30時間にも40時間にも価値を高めています。
その理由こそが「やる気の出し時」を知っているからであり、モチベーションの波にうまく乗っているからなのです。

「やる気」の出し方が上手くなれば、時間を効率よく使えるようにもなります。「やる気がない」状態が普通であって、必要な時に「やる気」を起こす事が大切なのです。
失敗しても命までは取られないと考える
やる気が起きない、モチベーションが低いのは、行動に対するリスクを恐れすぎて「やらない事」を選択している状態なのです。
しかし今の日本で、仕事に失敗したからと言って「切腹」させられるでしょうか。
そんな事はありません。
「最悪でも死にはしない」と考えれば、リスクを必要以上に恐れる事もなくなります。
そうすればモチベーションの状態も変わってくるでしょう。
もちろん命を取られないまでも、やはりビジネスマンとして、または一人の人間としてキャリアや信用的に致命傷になるという場合もあるでしょう。
しかしそのような「お尻に火がついた」状態でしたら、すでにお話ししましたように、やる気やモチベーションうんぬんではありません。
メンタルやフィジカルの状態に関係なく、やるしかないでしょう。
そう考えますと「モチベーションを上げる」「やる気を出す」時と言うのは、「おしりに火がつくような緊迫状況ではないが、それなりに大切な行動をする時」と言えるのです。
前項でお話ししたように、「やる気がない状態」が当たり前の状態で、意識的に「やる気」は起こす必要があるのです。

「やる気」の出し方が上手くなれば、時間を効率よく使えるようにもなります。「やる気がない」状態が普通であって、必要な時に「やる気」を起こす事が大切なのです。
成功の「報酬」よりも失敗の「恐怖」をモチベーションに変える
人間の強いモチベーションは「感情」です。
「喜怒哀楽」が一番モチベーションを上げる事が出来ますが、その中でもさらに強い感情が「恐怖」なのです。
何かをもらえる「報酬」よりも、何かを奪われる「恐怖」の方が、強いモチベーションになり得るのです。
これは「もともと無いものをもらえる喜び」よりも、「もともと有るものを奪われる恐怖」の方が強いという事です。
まずあなたが「こうなりたくない!」「これは失いたくない!」というものを徹底的に書き出してみて下さい。
この書き出し方はただ箇条書きに書くよりも、このブログでも紹介している「マインドマップ」を活用すると効果的です。
「こうするとこうなってしまう」と言う「恐怖の流れ」が、マインドマップのブランチで一目で分かり、「恐怖」がより一層意識付けされるからです。
よく何かをやる時にまず「自分を追い込む「背水の陣に自分を置く」と言う方がいますが、これはあながち間違いではないのです。
自分が一番行動しやすい状況がどういう状況なのかを、まず知る事が先決と言えるのです。